今回は口座開設者急増中の海外ブローカーExnessについて個人的に感じていることを書き綴っていきたいと思います。
まず最初にお伝えしておきたいこととして、この記事はExnessのネガキャンではないということです。(Exness愛用者の方やExnessの熱心なキャンペーンをされている方に向けての批判記事ではないことを始めにお伝えさせていただきます)
まずはExnessのデメリットに触れる前にExnessにしかない独自の強みを紹介したいと思います。
▸エクスネスのメリット
私はこれまでに個人トレーダーとして複数の海外証券(XM、AXIORY、TradeView、GEMFOREX、Titan、fxdd)を試してきました。
そのなかでもExnessは今までの海外ブローカーと比較して、かなり自由度の高いブローカーと言えます。
例えば今までのブローカーでは口座凍結やアカウント剥奪の原因となってきたNG行為がExnessでは正式に認められているということです。
なかでも代表的な例としてピックアップできるのが複数口座での両建てが許可されている点です。
Exnessを除く、その他多くの海外FXブローカーでは、
・複数口座間で両建てをすること
・他社口座間での両建てをすること
・複数人のグループで複数口座を開設して両建てをすること
↑などは当たり前のように禁止されています。
ですが、Exnessだと複数口座での両建てが正式に認められています。
そのため、雇用統計やFOMCなどの大きなイベントが始まったときに、A口座で買い注文、B口座で売り注文といった形で複数の口座で両建てをさせることが可能です。
この両建てが実現することによって、シナリオ次第とはなりますが、片方はロスカットされても、もう一方は利益を膨らましていくようなトレードが実現可能となります。(テクニカル分析をできるようになると両建てなどせずにトレードシナリオが理解できるようになるため、イベント時にトレード上級者が両建てを活用するケースはあまりないと思います。テクニカル分析を習得中の初心者の方にとっては両建てトレードによるリスクヘッジができるので活用してもいいと思います)
もちろん自由度の高いExnessであっても、自分のアフィリエイトリンクから別の自分のアカウントを紹介するような自己アフィリエイトや、サーバーに過負荷がかかった状態を意図的に狙った悪意のあるトレードは禁忌行為として規約のなかに盛り込まれています。(自己アフィリエイトはNGですがtaritaliなどのキャッシュバックサイトを活用したアフィリエイトは認められています)
そんな自由度の高いExnessですが、もちろんメリットだけでなくデメリットも存在しています。
ということで、今からExnessのデメリットについて忖度なくおはなししていきます。
▸エクスネスのデメリット
①Exnessには信託保全がないため、大きな資金を口座にいれての長期間トレードは危険が伴う
ブローカーが破綻した時にユーザーに全額返金される制度のことを信託保全と言います。
実はExnessには信託保全がなく、分別管理という制度が採用されているため、万が一Exnessが倒産したときに顧客への返金が保証されていません。
私の個人的な意見にはなりますが、ブローカーが分別管理を採用している以上は大きな資金を口座に入れるスタイルは適切でないと考えています。
Exnessはグループ全体で計7つの金融ライセンスを保有しているので大丈夫!といったネット上の記事を見かけますが、金融ライセンスと保全制度は別問題なので切り離して考える必要があります。
ちなみにExnessが取得している、イギリス金融行動監視機構 (FCA)と「キプロス証券取引委員会 (CySEC)は、世界でトップクラスに取得が難しい金融ライセンスではあることは分かりました(XM証券なども取得しているライセンスです)
金融ライセンスだけみれば安全性と信頼性は評価できるかもしれませんが、あえて大きな資金をリスクに晒す必要はないと思います。
正直なところ、信託保全が完全に約束されている海外ブローカーはほとんどないというのが現状です。(世界196カ国で展開している老舗海外ブローカーのXM証券であっても信託保全と分別管理を併せて活用しています。このあたりの詳細についてはセンシティブな内容となるためXMのカスタマーサポートにライブチャットなどを通して直接確認するのが良いと思います)
少額資金でのハイレバレッジトレードで利益を出したら、こまめな出金を
なので、個人的な意見になりますが、数十万円程度の少額資金で利益を生み出しながらこまめに出金していくスタイルがExnessを含むその他海外ブローカーでの理想的な付き合い方かなと思っています。
私の場合ですと、XMで毎月の最低目標金額をクリアできれば、そこから余剰でプールされた資金の1割をExnessでのハイレバトレード(無制限レバレッジ活用する場合もある)にあてています。
期待値の高いシナリオが発生したときだけですが、少額資金でレバレッジを目一杯きかせてトレードすることで大きな資金をリスクに晒すことを防げます。
もちろん、レバレッジが高いぶん、逆行してしまえば簡単にロスカットされるのでエントリーポイントの選定スキルが求められるのは間違いありません。
ハイレバレッジトレードは難易度の高いトレードになりますが、上手く活用すれば含み益だけでシナリオのゴール地点まで引っ張っていくことができます(Exnessでは含み益が発生次第、口座資金を全て出金して含み益だけでトレードすることが可能なため)
今までは比較的大きな資金を口座にいれていたほうですが、トレードスタイルが数時間で決済するデイトレなので最近は数十万円〜数百万円くらいでトレードしています。
XMにおいても口座に大きな資金をいれる必要性が感じられなくなったので、最近はXM証券のチャートを見ながらExnessでトレードすることが多くなりました。(XM証券のチャートを見ている理由はチャートの形状がXM証券のほうが正確なためです。特にExnessでの4時間足のローソク足形状が他社ブローカーと大きく異なるためXM証券でテクニカル分析を実施しています。ただしExnessではスプレッドが急に開くデメリットがあるので、Exnessのスプレッド環境が悪ければXM証券や他のブローカーを活用してトレードしています)
②Exnessのデメリットはスプレッドの急拡大が期待値の高い場面で発生すること
Exnessの欠点としてよく挙げられるのがスプレッドの急拡大です。
通常稼働時ではスプレッドがかなり薄くスタンダード口座だと2pipsほどなのですが、大きめの指標やテクニカルが発生したときに急激にスプレッドが拡大することがあります。
スプレッドが大きく拡大するときは8pipsほどにもなるので、ここまで開くとあまりエントリーする気になれません。
4pipsほどの開きがでるときもありますが、このくらいであればXM証券の3.5pipsと大差ないので、そのまま気にせずエントリーしています。
スプレッドが開く可能性も加味すると、やっぱり他社ブローカーと上手く組み合わせてリスクヘッジするのが無難ですね。(予約注文もスプレッドが急拡大していれば約定しないので、他社ブローカーを活用したり、ゼロスプレッド口座に変更するなどの手立てを打つ必要があります)
③Exnessにはレバレッジ制限がある
Exnessにはレバレッジ制限があります。
私は XAUUADトレーダーですが、XAUUSDやSILVERなどの貴金属銘柄にもレバレッジ制限がかかるので制限されたときのことを想定したポジションサイズを選ぶ必要があります。
具体的に言うと平日6:29〜6:59(サマータイム期間中は5:29〜5:59)の30分間において最大レバレッジが1,000倍まで規制されています。
特に無制限レバレッジを活用して無理なポジションサイズのままレバレッジ制限がかかってしまうとゼロカットのリスクが上がるため注意が必要です。
無制限レバレッジは999ドル以上でレバレッジが2000倍に制限される
無制限レバレッジでのトレードは999ドル以下でトレードを実施する必要があります。
含み益も合わせて999ドル以上になるとレバレッジが無制限から2000倍に規制されます。
④Exnessにはボーナス制度がない
海外ブローカーが頻繁に開催しているボーナスキャンペーン等はExnessにはありません。
なので、口座資金を使用せずに開設したボーナスクレジットだけでトレードしたい初心者の方にはexnessは不向きだといえます。
トレードスキルのある方であればボーナスクレジットなどは使用しなくても資金が増えてしまうため、そういった方からすればボーナス制度はなくても全く問題ないかもしれません。
⑤Exnessのチャートはあまり信用できない
こちらも個人的な意見にはなりますが、Exnessのチャートはあまり信用していません。
とくに上位足レベルでのローソク足の形や作られ方が他社ブローカーと異なるため、ロウソク足の形状やMAの傾き角度や位置を頼りにトレードしている方にとっては致命傷になります。
私も過去にexnessのチャートで不利なトレードをしてしまった経験があります。
正確なチャートが提供されていればブローカーとしても信用できますが、残念ながら現状のexnessは信用できるチャートではないのでXM証券のチャートをメインチャートにしています。
ただし、Exnessには
・スプレッドが薄いこと
・スワップマイナスがないこと
・ゼロカット執行維持率が0%なこと
・GEMFOREX等のブローカーでよく見受けられるサーバーが止まったり接続できないような事象が発生しなかったこと
・口座資金を出金しても含み益だけでトレード出来る独自の制度があること
↑などのデメリットを払拭させるだけのメリットが多数ありましたので、今はXMのチャートを確認しながらExnessでトレードすることが多くなっています。
エクスネスの独自の特徴と優位点(箇条書き)
では、最後にExnessの特徴と優位点を箇条書きにして載せておきます。
・エクスネスのゼロカット適用維持率は0%
・ほとんどの海外ブローカーのゼロカット時の証拠金維持率は25%
・エクスネスに限ってはゼロカット執行維持率は0%になったとき
・維持率20%を下回ってゼロカットになるより、0%で完全にマイナス確定してからゼロカットになったほうが納得ができる+生き延びて復活する可能性もあり
・エクスネスのスプレッドは海外ブローカーのなかでも特に薄い
・エクスネスはスプレッドか薄いため、スキャルパーも多数在籍している
・Exnessはボーナスキャンペーンを開催しないことによって、浮いたコストで有利な取引環境を作っている
・Exnessのレバレッジは業界で1番高い
・XAUUADのスタンダード口座のスプレッドは2pips
・指標前後のスプレッドは分厚くなることがケースもあるため、他社ブローカーも併せて賢く活用していく形が望ましい
・エクスネスはスワップのマイナスがない
・酷いブローカーだと4時間おきにマイナススワップが増えて、数日経つとびっくりするくらい利益が目減りする
・エクスネスのビットコインもスワップマイナスがないため他社ブローカーからユーザーが流れ込んでいる
・エクスネスは複数口座での両建てが可能
・Exnessはレバレッジ無制限(25億倍)でトレードできる
・証拠金残高が1,000ドル以下ならレバレッジ無制限でのトレードが可能
・無制限レバレッジをはじめるには5ロット以上の取引が必要
・含み益も含めて口座残高が1000ドル相当を超えると最大レバレッジが無制限から2,000倍に制限されるため注意が必要
・Exnessでは含み益が発生次第、口座の資金を出金して含み益だけでトレードすることが可能
・経済指標の発表前後はレバレッジに制限が起きる可能性もあるため、イベント時での無制限レバレッジには規制がかかるケースも視野に入れておく必要あり
・イベント前後はスプレッドの変動もあるので、個人的にはイベントのない通常稼働日で大きなシナリオが発生するときが無制限レバレッジを適用させる狙い目
・エクスネスの追加口座作成可能数は業界トップクラス(1アカウントにつき最大200口座まで開設することができる)
・複数口座を作成することで銘柄ごとのトレードやスタイルごとのトレードが可能(複数のEA稼働にも最適)
・エクスネスは他ユーザー同士での送金が可能
・送金には受取人であるエクスネスユーザーの口座番号とメールアドレスを使用する
・他ユーザーへの送金が瞬時にできるため待ち時間を
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